小さいころから、楽しい明るいイメージが蔓延している空間に、黒いイメージは入ってこれないと思っていた。
なので家で一人で留守番しなきゃいけない時、アニメの音量をめちゃめちゃでかくして自分のいない部屋の電気もつけて結界を貼っていた。絶対に泥棒が入ってこないように。
それなのに、仮面ライダーアギトで、スヌーピーのお皿が当たるパンのCMを見ていた女の子の家に怪人が入ってきて誘拐される、というシーンを見てすごく怖くなった。
なんで?あんな愉快でHAPPYなCMをみているときに敵が来るの?なんで?おかしい、こわい、と思って、その不快感違和感をまだ覚えている。
アイドルもそう、おれには楽しい明るいイメージがあるから、死とは無縁のイメージしか勝手にもってなかった。本来死側が空気を読んで去らなければいけないと思う。勝手だけど、みんなそういうモードになってるから。お呼びじゃないんですよ。
人って死ぬんだと思った。
悲しいけどもうグラビアアイドルの自撮りツイートをいいね!してしまっている。
死にたくない。