面接と女

面接をバックれた。

 

2週間くらい前に同じ内容の書き出しをした気がする。今日は渋谷でwebデザイナー職(正社員)の面接だった。今となってはなんの意味もないが、いいな、と思った点を挙げる。まず、未経験者OK!というのを求人広告内で何度もアピールしていた。未経験者OKということは応募者も未経験者ばかり、その中に1年間実務経験があるおれが来たらかなり有利だと思った。あと入った後の教育制度もちゃんとしてそうだった。あとは人が優しそうだった。全社員20名という少人数でしかも女性の写真を見たがなかなかにブス揃いだったのは応えたが、男はみなブサイクでも優しそうに笑っていた。笑顔に影や無理なシワなどが見えなかったので信用できた。あと残業もあんまないって書いてあった。ここなら入ってもいいと思った。

 

求人を見たらとりあえず応募し、その後で「○○株式会社 評判」で検索するようにしている。この会社の評判はすこぶる良くて、なんと星4つだった。が、ここで騙されてはいけない。レビューをつけているアカウントを見よ。3年前のレビューで、全部で2人のアカウントがレビューを10個くらい書いている。(1人が五項目くらい書く形式になっているサイトなので仕方がないか)。結局この星4つはなんの参考にもならない。ブラウザを閉じようともどるを押したら、下の方の検索結果に「悪質サイトに気をつけろ!!」みたいなサイトが出ている。舌を舐めずり「ビンゴ。」と脳内で呟く。閲覧ると、その会社は求人には一切記載しないが、ナイトレジャー、所謂、風俗のサイトや出会い系アプリのバナー広告を制作しているとのことだった。もちろんそれらはちゃんとした職業でありおれ自身も町田のピンサロにはお世話になったから悪いことは言いたくないが、絶対にそんなサイトの制作に携わりたくなかった。多分おばあちゃんとか泣いちゃうと思う。これを見た後に面接に行くか?答えは行かない。行かないはずだった。今までのおれだったら。

 

好きな人が出来た。

てめえ好きな人何人いんだよと思うだろうけど、今回は結構現実味を帯びた好き、だ。

おれは出会い系アプリを4つやっている。2つのアプリに課金している。その中のひとつに、ポイボーイというものがある。女がポイという、まあ、いいね!みたいなのを押してくれると、その人とメッセージができる、という男がほぼ受け身のシステムが女に受けているみたいで結構可愛い人が多い。それに加え女の画面に2人の男が表示されどちらかタイプの方にポイしなければいけないという強制二択が行われる。女から聞いたがどっちもタイプじゃなくてもどちらかにポイしないと次の男を選べないらしい。この機能のおかげで男たちは本命以外のポイも毎日浴びるように受け取れ、自分に自信がもてるという素晴らしいアプリだ。おれはこのアプリの"ブースト"という機能を購入し、女側の画面に表示される回数を上げることにより、現在プラチナ会員となっている。(5段階中4のレベルのモテモテさ。この上にVIPという段階があり、パーティなどに招待されるらしい。余談だが友達の友達にポイボーイ全国10位の男がいる。さすがに一般人とは思えないくらいかっこよかった。)先日のおれのブーストでいいねしてくれた女、Mとしよう。Mのことが今ちょっと好きだ。Mは顔がかなり良い。佐々木希に似ている。決して過言ではない。最初はサクラを疑い、グーグルの画像検索にかけたが出てこず。(余談だがこのグーグル画像検索というシステムが生まれ、サクラの手に堕ちる確率が格段に減ったと思う。現におれはこの機能を駆使し何人ものサクラを暴きメッセージを無視し撃退してきた。)流石にこのレベルの美人がおれにポイしてくるということは、先の話で出た強制二択の末に適当に選ばれたに違いない、そこまで自惚れてはいない、と思いつつも一応ポイありがとうございますの旨を伝えた。すぐに返信が来た。最近何人もの女性にメッセージをシカトされていたおれはここで既に片足を恋に突っ込んでいた。そこからあらゆる話題を取り出しメッセージを続けた。最初は1日2通くらいの淡白なものだったが、だんだんとお互いの吹き出しの幅と数が増えていき、一週間くらいしてLINEを交換するまでに至った。半身浸かった。向こうのノリが思いの外良く、うれしい。さっきも言ったがかなり顔がかなり良い。ナンパを教えてくれてる面食いで毒舌の友達に見せたが、そいつですら「結構可愛い」とのことだった。そいつが結構可愛いって言う時はスーパー可愛いということなのだ。しかもSNOWとかを使っていない、自撮りですらない、他撮りのピースで佐々木希だ。神だ。佐々木希は別にタイプじゃないけど、おれの真のタイプは平岩紙みたいな感じだけど、そんなことは関係ない。おれはMのことが好きだ。そして今日(2017.04.06)、多分夜中に電話しようということになっている。女と長い電話をするのは高校生ぶりかも知れない。電話したいと言われた時、おれは堕ちた。もうMのことしか考えられない。Mを幸せに養っていきたい。フリーターのこのおれが?

 

かなり伸ばしたが、やばそうな会社の面接を受けることにしたのは、Mとマジで交際がしたいからだ。おれはポイボーイの自己紹介欄には「webデザイナーやってます」と書いている。間違いではない。実際この肩書きは女にかなり褒めてもらえる。Mもおれが正社員のwebデザイナーだと思っていると思う。真剣に交際するとしたら、いつかは絶対に言わなければいけない。おれは内緒や嘘は嫌いだ。エイプリルフールという日ごとシカトした。嘘をつかず、本当に正社員になるしかない、そうしないとMの前に立てない。(余談だがおれってやっぱりフリーターなの?雇用形態はアルバイトだけど、webデザイナーという肩書きの名刺持ってるし、ps、ai、DW、htmlとかcssはもう余裕で使いこなせる、WEBサイトの下の方にある▲押すと流れるようにページトップへ移動するやつの実装とかも片手間でできる、週5勤務固定、給与年俸制サービス残業バリバリ、保険だけは入ってないけど働きっぷりはみなさんと変わらないと思うんすよ。正直服屋の店員とかよりよっぽど毎日頭使って仕事してると思うんすよね。こんなにがんばってんのにおれはフリーターを名乗らないといけないのか?正社員にカウントしてもいいのではないか?これについてはまた今度語るとしよう。)

 

その為やばそうな仕事でも受かる可能性があるなら飛び込んでやんぜ!という思想に変わったんだおれは。そう思って面接に向かったのに、今日はなんとグーグルマップのミスで、会社まで辿り着けなかった。全然違う場所に案内された。画像検索での評価がこれでプラマイゼロだ。時間ちょっと過ぎてから会社の前まで着いたけど踵を返した。ラッドウィンプスの揶揄という曲が耳に流れてた。気分と合ってた。

 

12時に女に電話をかける。